いつもと同じ快適さをどこででも。 5Gと「OUTPOST」が実現する未来の暮らし
- トレジャーデータ株式会社
- 取缔役
- 堀内 健后
「海の側で波の音を聞きながら暮らしたい」「大自然の中で鳥のさえずりに囲まれて暮らしたい」などなど。コロナ禍で働き方に対する意識が大きく変わってきたことで、今の仕事を続けながらテレワークを活用してそんな願いが叶うようになってきた。とはいえ、実際にそんな場所に家を建てるには、ライフラインを確保するためにさまざまな条件を整えなければならない。そんな面倒な制約に縛られず、ただそこにコンテナを置くだけで住むことができる未来の住宅「OUTPOSTTM」を実現させようとしているのが、トレジャーデータ 取缔役の堀内健后氏である。堀内氏にその構想と実現に向けた5Gの役割について伺った。
どんな场所でも快适な生活が得られる家とは?
今でも、ライフラインが整っている町から离れて住むことは、それほど难しいことではない。水道がなければ井戸を掘ればいいし、自家発电の设备を整える方法も复数ある。オール电化にすればガスはいらないだろう。だが、それらの设备を自分で维持管理するのは容易ではなく、むしろそのために日常が费やされてしまう。テレワークなどを活用して、今まで通りの仕事を続けようとしても难しいかもしれない。
英语の翱鲍罢笔翱厂罢は、辺境や戦场に作られる前哨基地を意味するが、トレジャーデータの「翱鲍罢笔翱厂罢」は、最新の技术によってライフラインから自律しながらも、いつもの快适な暮らしをどこにでも提供してくれる住宅だ。トレジャーデータは、「翱鲍罢笔翱厂罢」をトレーラーなどでも运んでいけるコンテナハウスで実现しようとしている。现在あるコンテナハウスとは违って、电気や水道、ガスなどの配管も必要としない。そのため、法的に居住が许される土地であれば、トレーラーで持っていって'ぽん'と置くだけで生活できるようになる(写真1)。
「翱鲍罢笔翱厂罢を実现するにあたっては、プレハブ式で2、3日で组み立てられる家も考えたのですが、コンテナ型ならば今月は海の侧、来月は山の中など、日本全国で自由に移り住む移动型のライフスタイルが実现できます」(堀内氏)。
(写真1)「翱鲍罢笔翱厂罢」が実现する未来の住空间のイメージ
(资料提供:トレジャーデータ)
「翱鲍罢笔翱厂罢」のコンセプトは、社会インフラからの?やエネルギーの供给を必须とせず、?给──/共有共?してそれらを贿う「オフグリッド」と、暮らし?体が常时接続/适切にモニタリングされ健康の担保や有事における安全安?を担保する「コネクテッド」の2つだ。これらのコンセプトを実现させるために、复数の公司からなるコンソーシアムが组成されている。例えば、水道インフラの代わりに生活用水の浄化や循环を担う装置、太阳光発电などによって自家発电した电気を溜めておく蓄电池や无线给电を提供するシステム、さらには空调や健康管理、生体検知を担うシステムなどを提供する公司などがコンソーシアムに参加している。
「そもそも、トレジャーデータは住宅を作ることが目的ではなく、データを活用することを事业目的にしている公司です。なので、住环境を构筑する要素技术については、それぞれの分野に强い公司と连携しながら事业を进め、私たちはそれらの公司が构筑したシステムからのデータを统合し管理する役割を担っています」(堀内氏)。
水回りのオフグリッド化で家も进化する
要素技术の中でも、特にコストがかかるのが水环境だ。そこには独?の?処理センサー及びアルゴリズムを?いた、次世代分散型の?供给インフラを提供する奥翱罢础の技术を上下水を含めた?活──の浄化?循环机能に活用する。
「现状では、手洗いやシャワー用の中水领域の浄水化までしか実现できていないのですが、将来的には有机物を生物処理して、トイレで使用した下水も上水化するところまでロードマップに描いています。これによって、最初に运んできた水や雨水を贮めて浄化すれば、新たに补给することなく水を使い続けられるようになります」(堀内氏)。
水道をオフグリッドにするメリットは、家を建てる场所の制约から解放されるだけではないという。堀内氏は、奥翱罢础が提供する浄化装置が小型化できれば、キッチンやバス、トイレを1つのユニットにして、屋内もオフグリッド化できると考えている。従来の家の场合、部屋の仕切りを动かすことで间取りを変えることができたが、水回りまでは动かせなかった。「水回りが一体となったユニットを必要に応じて家の中で移动させれば、食事をする时やお风吕に入る时だけユニットを窓际に移动させて、外の景色を眺めながら食事や入浴ができるようになります」(堀内氏)。
こうなってくると、家の设计そのものはただのフラットな床と电源だけあればいいというように変わってくるかもしれない。ワイヤレス充电が进化すれば、电源コンセントも必要なくなるだろう(写真2)。
(写真2)颁贰础罢贰颁2019に出展された「翱鲍罢笔翱厂罢」のコンセプトプロトタイプ
(资料提供:トレジャーデータ)
5骋が実现するどこに行っても自分の家がある暮らし方
オフグリッドと同様、「翱鲍罢笔翱厂罢」の実现にはコネクテッドというコンセプトも重要な役割を持つ。「翱鲍罢笔翱厂罢」のような家を実现するには、电力管理をはじめとするさまざまな装置をネットワークに接続して、クラウド上のセンターから管理する必要がある。例えば、水の浄化装置にしても、フィルターの交换や水质の状态などを常にメーカーがネットワークで监视する。その他にも、屋内外の环境データに基づいた室内温度?湿度の最适化や、住人の健康管理、生体検知までもネットワークで管理しようとしている。
「これからの高齢者社会に向けて、さらに深刻になってくる见守りの课题にも対応できるようなソリューションも、翱鲍罢笔翱厂罢に组み込んでいこうと思っています。このように、今后も家の中には、さまざまな用途で使われるセンサーが増えていくでしょう」(堀内氏)。
そうした环境で必要になるのが、5骋の通信インフラだ。「翱鲍罢笔翱厂罢」での快适な生活を保証する、复数のセンサーからのデータを収集して遅延なくクラウドに送信するには、多数同时接続と低遅延を実现する5骋の活用が肝になる。そして、コネクテッドというコンセプトが、私たちにもう1つの新たなライフスタイルを提案してくれる。
(写真3)5骋と家の翱厂で管理される屋内の俯瞰イメージ
(资料提供:トレジャーデータ)
「私たちはコネクテッドによって実现される、家の翱厂を构筑しようとしています。オフグリッドなトレーラーハウスは、その翱厂で管理されるハードウェアの1つにすぎません。さまざまな家や集合住宅にも、共通する翱厂が组み込まれていれば、例えば普段自宅で设定している空调の温度や照明の明るさ、家电製品の操作などを旅行先のホテルなどでも再现できるようになるでしょう。そうなると、旅行のスタイルが変わってきます。そして、万が一灾害に遭って仮设住宅などに住むことになっても、いつもの自宅と同じような环境で过ごせるかもしれません。オフグリッドでコネクテッドな环境を构筑する上でも、全国で5骋のインフラが活用できることに期待しています」(堀内氏)。
「翱鲍罢笔翱厂罢」を実现するには、法整备なども含めたさまざまな课题解决が必要だが、家の翱厂を导入する上ではハードウェアとソフトウェアの时间轴の违いも大きな课题となる。家の耐用年数は20年以上だし、家电製品も10年近くもつようになっている。一方で、ソフトウェアである翱厂はその间に何度も更新され机能が上がっていくが、パソコンのように翱厂のバージョンに合わせて频繁に家を买い换えることはできない。
(写真3)トレジャーデータ株式会社取缔役 堀内 健后 氏
(资料提供:トレジャーデータ)
「最初からハードウェアとソフトウェアの周期の违いを考虑して、しっかりとしたコンセプトを立てておくことが必要です。合わせて、5骋によって得られたデータの活用でサステナビリティを実现することについても、いろいろと研究していきたいと思っています」(堀内氏)。
これからも、私たちのライフスタイルは现在では想像もできないような形に変化していくかも知れない。そうした変化にも対応できる、どこに行っても自分の家がそこにある「翱鲍罢翱笔翱厂罢」な暮らし方。それを実现する键が5骋なのだ。
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